2024年12月23日(月)19:30~20:30みんなでしゃべらナイト

Linkage presentsの強皮症ラジオ第22回目は、Linkage顧問である大阪大学大学院医学系研究科 血管作動温熱治療学 共同研究講座/免疫内科特任教授 嶋良仁先生をお招きしました。
嶋先生の座右の銘「小異を捨てて大同につく」を聞いて、なんだか嶋先生が幕末の志士のように思えました(部活の剣道の胴着姿から勝手にイメージ)。
「憧れていた」という中内功氏同様、嶋先生も患者のために「新しい世界」を切り拓いて行かれていると思います。

【お話の要旨】

①「温熱療法」全般の注意点
1.炎症が強い部分には熱を当てない
・強い炎症(腫れ)がある関節付近を温めると、悪化する可能性がある
・例:肘に強い炎症がある場合は、肘周辺への温熱は避ける。逆に、遠く離れた膝を温める分には問題ない
2.「熱い/冷たい」で痛みを感じる温度は避ける
・15度以下や46度以上の温度は、皮膚の「侵害受容器」が刺激されすぎ、痛みや不快感を増すリスクがある
3.温熱刺激(お風呂や温熱パック等)は、あくまで自己管理と主治医の判断を
・強皮症の場合、他の膠原病と併発や合併症がある方も多い。新しいことを試すのであれば主治医とも相談を
②入浴やお風呂での工夫
1.お湯の温度は「熱すぎない」ことが大切
・42度を超えないくらい、40度前後を目安にすると安全
・46度以上の熱いお湯は皮膚に強い刺激になる
2.入浴時間は15分前後が目安
・15分までは身体が温まりやすいというデータがある
・それ以上の“長湯”はお湯が冷めてくると逆に身体が冷えてしまうことも
3.浴室そのものを暖める
・「浴室暖房」「床暖房」などを使うと、浴室内と脱衣所の温度差が減り、冷えにくくなる
・心臓への負担やヒートショックの防止にも役立つ
4.入浴剤や追い焚き機能を活用
・入浴剤を使う、あるいは追い焚き機能でお湯を冷まさないなど、お湯の温度を一定に保てるようにすると“冷え戻り”が防ぎやすい

先生のユーモアを交えた柔らかい話し方、ホッと致します。現在新ヒエナースの治験中です。少しでもお役に立つことが出来て、より良いヒエナースが発売される日を心待ちにしております

開発医師と患者とのヒエナースや冷えを巡る熱い議論をわくわくしながら聴いておりました。「湿布と同じようにカイロも保険診療になったら」というお話、そんな未来が来たら本当にいいなと思います。私も嶋先生の臨床研究に参加中です。研究と患者の未来に少しでも関わることが出来て嬉しく思っています。

寒い一日でしたが、先生のお話を拝聴し、とても温かい気持ちになりました。昨年よりヒエナースを愛用しております。レイノーが改善され、ヒエナースがあるという安心感で冬を過ごせるようになりました。

先生のお陰で冷えやレイノーが着目され、手足の冷え対策の研究が進んでおり、カイロの経済的負担まで考慮して下さっている事が知れ、とても嬉しく有難かったです!!
現在ヒエナースを毎日使っていますが、入院中は看護師さんも「夜勤で冷えるからそれ良いですね!!」と興味津々で聞いてくださいます。

  • URLをコピーしました!
目次