Linkage顧問による強皮症患者向けセミナーⅤ

20250515セミナー

Linkage顧問のセミナー第5弾。高橋裕樹先生(札幌医大)の講演テーマは、「関節症状・骨粗しょう症」。
LINEオープンチャット「強皮症患者さんのピア相談室」の投稿で、関節痛を訴える強皮症患者さんは少なくないのですが、診察場面で訴えても検査や治療をされてないケースが少なくありません。それがテーマに取り上げた理由です。
関節に視点を当てた内容は、これまでたくさんの講演を聞いてきた参加者にとっても新鮮で、次回の受診、医師とのコミュニケーションに活かせる内容満載でした。特に「慢性リウマチとの比較」をした解説を通して、「強皮症由来の関節痛」を理解することができました。また、全身性強皮症では骨粗しょう症のリスクが高まることもわかったので、食生活や運動、骨密度検査にも注意していきたいものです。

倦怠感は、今はまだ原因不明ゆえにこれといった治療方法も無いけれど、食事の工夫やストレスとも上手く付き合って乗り気っていくこと、先生から昨日のように優しく患者に寄り添ってお話してもらえると、私達も先生方を信頼して助言を受け入れ易くなり、また頑張ってみようという気持ちになれる気がします。
ずっと病気と付き合っていく患者のモチベーションを挙げてもらえる素敵な講演でした。

身体のあちこちの痛みやこわばりが、強皮症からくるものか、加齢からくるものか、体重増加からくるものか分からず、なんとなく強皮症のせいにして主治医に愁訴していたものが、鑑別の仕方を知ることできちんと専門の分野への受診に繋がることができそうです。
アーカイブでもう一度復習し、QOLの向上へ繋げていきたいと思います。

食事について、私は常日頃からとても大切であると思っているのですが、食事の大切さを話してくださる先生は少ないと感じています。
先生が「(ドラマで話題の)薬膳はすべてではない」とおっしゃりながらも、食事の大切さを私たち患者にお話ししてくださったこと、大変嬉しく思いました。

れまで受診で関節症状を訴えても「強皮症と関係ない」と一言で済まされて困っていた方も多いと思いますが、昨日の切り口で話をすると、新たな検査・治療につながるかもしれません。私もアーカイブで復讐しようと思います。

関節の炎症や拘縮も、関節には思いのほか血液が多いということで、血流障害の症状だったんだと再度納得しました。関節症状の治療について、次回の診察時に尋ねてみたいと思います。

※高橋先生には、5月に完成した「強皮症受診ガイドブック」を道内の医療機関に広めていただきました。ありがとうございました。

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